輝く季節に旅をしよう!ウィーンの春を満喫するための4つのポイント

ウィーンの春

関東ではポカポカ陽気を感じるようになってきた今日この頃。
ウィーンも寒暖の差は激しいものの、そろそろ春を思わせる気候の日も増えてきているようです。

そこで今回は、ちょうどこれからの季節のウィーンのおすすめと、旅するときの服装についてご案内してみたいと思います。

目次

◆イースターマーケットに行こう
◇Ostermarkt Schloss Schönbrunn(シェーンブルン宮殿)
◇Altwiener Ostermarkt (フライウング)
◇Ostermarkt Am Hof(アム・ホーフ)
◆公園や庭園の散策が気持ちいい
◆春の味覚! シュパーゲルとベアラオホ
◆春の気候と服装

◆イースターマーケットに行こう

イースター
クリスマスと同等またはそれ以上、といっていいほど重要なイースター。
キリストの復活を祝うと同時に、暗く寒い冬を越して春を迎える喜びに満ちたお祭りです。
オーストリアではクリスマスマーケットのような市が立ち、復活を象徴する卵や、多産・豊作のシンボルであるウサギといった、イースターや春に関連するデコレーションが並びます。

毎年日にちの変わるイースターですが、2018年は4月1日。
マーケットはその2週間ほど前から開かれ、観光客にもアクセスしやすいウィーン市内のイースターマーケットは以下の3か所です。

◇Ostermarkt Schloss Schönbrunn(シェーンブルン宮殿)

イースターマーケット
繊細な細工のイースターエッグも。
シェーンブルン宮殿の前庭で開催されるマーケット。ガラス細工や陶器など、変わり種のイースターエッグもたくさん並びます。
素朴な木のイースターエッグは、割れにくいので持ち運びにもいいですね。
食器やクッションなどの日用品も売られ、春らしい色彩の商品には目移りしてしまいます。
イースターエッグ
入り口で巨大なイースターエッグがお出迎え。人気の記念撮影スポットです。
開催時期: 3月17日(土)~4月2日(月)
時間: 10:00~18:00
アクセス: 地下鉄U4シェーンブルン駅より徒歩5分

◇Altwiener Ostermarkt(フライウング)

イースターマーケット
所狭しとディスプレイされたイースターエッグ。
旧市街のフライウングで行われるマーケットは、山盛りのイースターエッグが並ぶことでも有名です。
ほとんどが本物の卵を使った手作り感あふれるもので、ウィーンの観光名所が描かれた卵もあり、お土産にもぴったり。
購入すると、割れないように卵のパックに入れてもらえます。
イースターマーケット
フライウングのマーケットに飾られた芸術的なイースターエッグ。
開催時期: 3月16日(金)~4月2日(月)
時間: 10:00~19:30
アクセス: 地下鉄U3ヘレンガッセ駅より徒歩3分、カフェツェントラルのあるフェルステル宮の横

◇Ostermarkt Am Hof(アム・ホーフ)

イースターマーケット
春らしい雑貨が並ぶ。
フライウングにほど近い広場、アム・ホーフでもマーケットは開催されます。
ここはアーティストの手作りアクセサリーや小物なども豊富で、イースター目当てでなくても立ち寄ってみたい場所。
中心部のショッピングストリート、グラーベンからも歩いてすぐの距離です。

開催時期: 3月17日(土)~4月2日(月)
時間: 11:00~20:00(金~日曜・祝10:00~)
アクセス: 地下鉄U3ヘレンガッセ駅から徒歩2分

イースターマーケットだけでなく、ウィーンっ子が愛してやまないお菓子Mannerをはじめ人気のコンディトライ、お茶のお店でもイースター限定商品はたくさん。
もちろんスーパーにも季節のコーナーが設けられていたりします。
この時期だけのお土産を探してみるのもいいかもしれませんね。

◆公園や庭園の散策

春におすすめしたいのが散策。そんなのいつでもできるじゃないか、と思われるでしょうか?
たしかにウィーンの公園はどの季節に歩いても美しく、私も大好きです。
でも春は格別!
芽吹き始めた花や木が日の光に照らされて輝き、歩いているだけでもウキウキした気分になるのです。

特に4月中旬頃からはライラックやマロニエ、藤といった花々が咲き乱れ、街は一気に華やかな空気に包まれます。
ウィーンの春
王宮前のヘルデン広場。両サイドに植えられたライラックが満開になると、甘い香りに包まれます。
ウィーンの春
ウィーン市立公園。輝く緑に包まれる朝の散策が心地よいです。
ウィーンの春
ローベルト・シュトルツによるウィーナーリート「プラーターにまた花が咲き」の歌碑。最寄り駅のプラーターシュテルンから向かうと、公園の入り口に立っています。
ここで紹介した以外にも、ちょっとした広場や街路樹なども美しい若葉の季節。
緑豊かな公園にも街中からすぐにアクセスできるのがこの街のいいところ。
ソーセージスタンドでホットドッグを買って、ちょっとしたピクニック気分を味わうのも楽しいですよ。

◆春の味覚! シュパーゲルとベアラオホ

たくさん歩いたら、次は食も堪能したいですね。
ヨーロッパの春は、なんといってもシュパーゲル(ホワイトアスパラガス)。
4月中旬頃からメニューに登場しはじめる春限定グルメです。

この辺りで単に「アスパラガス」と言えば普通は白。
緑のほうが「グリーンアスパラガス(ドイツ語ではグリューン・シュパーゲル)」と呼ばれます。
ウィーン近郊産の立派なシュパーゲル。グリーンも美味でしたが、ホワイトはシャキッとした歯ごたえを遺しつつジューシーで至福の味。ソースも絶品でした。ペーター教会横のレストラン「Wienerin」にて。
旬の時期になると地元産のものが市場やレストランのメニューに並び、新鮮なシュパーゲルは一度食べたら虜になるおいしさ。
畑を休ませるため収穫は6月24日までと決まっており、地場ものはこの時期だけのお楽しみです。

また、ベアラオホというのは行者ニンニクの仲間で、春には欠かせない山菜。
ニンニクに似た豊かな風味があり、チーズなどの乳製品やパスタ、ジャガイモにもよく合います。
乾燥したものは年中売っていますが、新鮮なものは春にしか出回りません。
旬はシュパーゲルより少し早く、3月中旬から4月中旬頃まで。
短い期間なので、見かけたらぜひ食べてみてください。
ちなみに乾燥ベアラオホはスーパーなどのハーブコーナーにあります。スープの香りづけやベイクドポテトにおすすめです!
ベアラオホ
シェーンブルン動物園のカイザーパビリオンでいただいたジャガイモのニョッキのベアラオホソース。香り高く実においしい一皿でした。

◆春の気候と服装

春は日もだんだんと長くなり、気持ちのいい季節。
けれどまだまだ寒い日も少なくないことは念頭に入れておいたほうがよいでしょう。

3~4月くらいだと、稀にですが雪が降ることもあれば、逆に25度くらいの夏日となることもあります。
そのように、年や日によって大きく差があるのが特徴です。
ウィーンの春
4月中旬頃、朝は一桁、昼は10度台半ばくらいの日。「人にどう見られるか」より自分の体感に従うので、人によって服装はバラバラ。
服装は幅広い気温に対応できるよう、基本は重ね着がおすすめ。
朝晩の気温差が激しいことも少なくないため、軽くて温かい上着は重宝しますよ。
実際にご旅行に行かれる際は、直前の天気予報をしっかりチェックしてください。
春に限った話ではありませんが、10日間や週間予報くらいだと、まったく変わってしまうことが多いのです。
どうしてものときは現地購入という手段もありますが、日曜祝日はお店が閉まっているので要注意。
日本のようにいつでも駆け込めるコンビニもないので油断禁物です。

そのほか、軽めのストールがあれば日よけや少し寒くなったときに役立ちます。
私はオシャレな柄の手ぬぐいを持ち歩くことも。ストール代わりやタオルのように使えるほか、帰りには割れ物を包むのにも重宝しています。

また、オーストリアでは覆面禁止法によりマスクをすることは禁じられていますので、注意しましょう。
花粉症の方は薬やスプレーでの対策を!

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ご紹介した以外にも、市庁舎前広場でシュタイアーマルク州の物産展「シュタイアーマルクの春」やウィーンマラソンが行われるなど、イベントも目白押し。
もちろんウィーンに限らず、地方でも多彩な催しや音楽祭が開かれます。

明るく美しく、そしておいしいものも存分に楽しめる春に、ぜひオーストリアを旅してみてください。

参考サイト:オーストリア政府観光局 オーストリアの春

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