ビザなしでも6ヵ月滞在が可能な国、オーストリア

パスポート

オーストリアで、日本人は特別に6ヵ月(180日間)ビザなし滞在OK!
ということをご存知ですか?

ヨーロッパでもたいていの国は半分の90日以内ですから、なんと太っ腹な!と思いますよね。
現に私も、それを利用して査証申請なしに100日以上の滞在をしてきました。
ですが滞在が90日を超える際、気をつけなければならないことがあります。
この特例と注意点についてまとめました。

※これは2018年5月時点での情報です、今後、変更される可能性もありますので、もし90~180日の滞在を考えてらっしゃる方は、必ずご自身でも大使館など公式の情報を確認してくださいね。

◆シェンゲン協定とは?

ウィーン

さて、ヨーロッパにおいて、「シェンゲン協定」というものが存在することは
よく旅行をされる方ならご存知であることが多いでしょう。
平たく言うと、領域国内であればパスポートの審査なく国境を越えられるというものです。

外国人であっても、一度シェンゲン領域国に入れば再び出るまでパスポートを見せる必要がなく国と国とを行き来することができます。
EU=シェンゲン領域というわけではないのがちょっとややこしいのですが…また、これまでは加入していなかった国が今後加入することもありえます。
詳細は外務省などのサイトから確認してください。
空港
ウィーン国際空港。
通常、シェンゲン領域国において日本人は
あらゆる180日の期間内で最大90日間に観光目的の滞在であれば、ビザが免除されています。
(※シェンゲン外に一度出ればリセットされるわけではありませんのでご注意!)
短期留学の場合も同様です…というより、現地での滞在許可証の発給には3か月程度はかかるので(オーストリアの場合)申請しても発給される前に滞在期間が終わってしまって、意味がないのですね。

シェンゲン協定は、国同士でスムーズな行き来ができるメリットはあるものの、このビザ免除期間は協定国の滞在日すべてが合計されるのです。
たとえばドイツに60日いた直後にフランスに60日、なんてことはできません。だからヨーロッパに長く滞在したい人にとっては、少し厄介…。

◆オーストリアと日本の二国間での特例

ところがこの中でオーストリアについては、日本人に対し、180日までビザなしでの滞在を許可しているのです。

ですから、180日まるまるオーストリアで過ごしたり、まず90日をオーストリア以外のシェンゲン領域国で過ごし、オーストリアで残り90日を過ごす…という形での滞在は、問題ありません。

さて、ここで注意しておきたいことがあります。

1.シェンゲン領域内へはオーストリアから入国すること
2.領域国内の滞在が90日を超えると、オーストリア以外の領域国には行くことができない(行けば不法滞在)
3.上記2.については、帰国時の乗り継ぎもNG

ということです。

上記の1.と3.については、オーストリアへ直行便で行けたらベストです。
(2018年5月15日からオーストリア航空の成田直行便が復活します。ただし、当面は夏~秋のみの予定だそうです)
直行便を使わずどこかで乗り継ぐ場合は、シェンゲン外の国を利用するしかないということになります。欧州系では、選択肢はイギリスくらいしかありません。
(スイスは非EUですがシェンゲン協定には加盟しています)
あとは中東、アジア系がメインになるでしょう。

入国がオーストリアからでなくても大丈夫だった、という人もいるのですが、係員次第で対応が変わる、ということは残念ながらよくあるので、当てにするのは危険です。

これを失念し、帰国時にシェンゲン領域内の乗り継ぎ空港で揉めるケースもあるとのことですから、充分注意してください。
飛行機
昨年利用したカタール航空の機内より。欧州系や日系とはまったく違うルートなのも楽しい。
私の2017年の滞在では、直行便のない時期だったため初めてカタール航空に乗ってみましたが、リーズナブルなのに機内食も美味しいし、快適でした。
オーストリア航空なら乗った瞬間から現地の空気を感じられるのもあり、直行便が一番だと思いつつも、たまには日系や欧州系でない航空会社も良いですね。

◆滞在90日を超えてからほかの領域国へ行くとどうなる?

夜行列車
ウィーンからチェコを経由しベルリンまで行く夜行列車。
「パスポートコントロールがないのだから、ちょっとくらい行ってもバレないのでは?」
…そう考える人は多いようです。
ですが、鉄道やバスでも国境付近でパスポートが確認されることはあります。
以前、私もドイツ南部のオーストリア国境近くでチェックを受けたことがあります。
(国境を越える手前の駅に着く前のことです。車掌による身分証の確認とも別)

それにもし、滞在中にケガや病気をしたり盗難に遭ったら?
病院や警察に行けば、身分証の提示は避けられないでしょう。

事実「不法滞在」ですから、発覚すれば罰金の支払いと、今後数年間の欧州への入国禁止というキツイ罰が課される可能性があります。
もちろん、今後ビザを取ることを考えているなら申請にも支障が出ます。
軽い気持ちで行くとずっと後悔することにもなりかねませんので、気をつけてくださいね!
ブラチスラヴァ
スロヴァキアの首都ブラチスラヴァ。ウィーンから電車でたった1時間という隣町感覚で行ける街でも、滞在90日を超えたらビザなし入国不可。
さて、このようなことに気をつければ180日は安心して滞在ができるオーストリアですが、ひとつだけ、やらなければならないことがあります。
それが「住民登録」です。

私も昨年、ウィーン市内の区役所で住民登録してきました。
その経験談などもこれからぼちぼちアップしていく予定なので、お待ちください!

参考: オーストリアへの渡航・滞在にあたって - 無査証での滞在について (在オーストリア日本国大使館)


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