春の味覚シュパーゲルを自宅で育ててみた!

Spargel
ウィーンのスーパーに並ぶシュパーゲル

ヨーロッパでは野菜の王様とも呼ばれるほど愛されているシュパーゲル。
シュパーゲルとはアスパラガス(主にホワイト)のこと。
グリーンもおいしいですが、4~6月頃だけ出回るホワイトの甘味と芳醇な香りは格別なものです。

日本でも知名度は上がってきているとはいえ、まだまだどこでも入手できるというほど流通してはいませんよね。
今年は外出自粛ということもあり、近所にないからと電車に乗って買いに行くのもはばかられるという人も多いはず。
かく言う私も通販を利用するつもりで、ネットを徘徊していたところ目に飛び込んできたのがホワイトアスパラガス栽培キット!

早速取り寄せ、現在進行中で育てている様子をレポートします。

<目次>
1.買いに行けないなら自分で育てればいいじゃない?
2.栽培キットでの育て方
3.すぐに収穫できた!
4.その後の収穫と食べ方いろいろ

1.買いに行けないなら自分で育てればいいじゃない?

外出自粛真っただ中の4月、買いに出るのは難しく、通販するか…とネットの海を漂浪する日々。
たいていが予約販売で、届くのは5月中旬がほとんどということもあり決めあぐねていました。

そんな中、見つけてしまったのです、鉢植え状態で届き、すぐに収穫開始できるという栽培キットを!
そのサイトがsannimonさん。

岩手県北部でホワイトアスパラガスを生産されている農家さんによる栽培キット。
それ以前に一度完売していたものが好評だったので、3日間限定で再販したというタイミングでした。
※なぜ期間限定なのか、という理由についてはsannimonさんのブログに記載があります。次期販売は冬頃になるようです。

これまでにも、育ててみるのはどうだろう?と思うことはありました。
ですが育て方を調べると種を撒いてから収穫まで3年かかり、苗からにしても、通常は植え付けが11月で翌春からようやく収穫。
気の短い私は収穫までの月日を辛抱強く待てる自信がなく(笑)、実行できずにいました。

ですがこの栽培キットなら家庭菜園初心者にとってのハードルとなる、プランターや土などをそれぞれ購入して植え付ける手間もかからず。
届いたものをそのまま育てればいいだけというお手軽さ。
これに飛びつかない手はありません!

2.栽培キットでの育て方

Spargel
到着し、開封直後。
4月28日、到着したプランターは、直径30㎝弱、高さ約25㎝。
それなりの大きさはありますが、土が入ってもさほど重くはなく非力な私でも持って階段を昇り降りすることができる程度です。

同封されていた説明書によると、まずは1週間ほど涼しい環境に置くと根がしっかり張り、生育がよくなるそう。
その後、約20度の部屋の中に鉢を置き、遮光袋をかけると1週間ほどでアスパラガスの発生が始まる、とのことなのですが…。

開封すると、すでに5本成長しているではないですか!
大きいものでは20㎝ほどになっており、梱包されていた段ボールにつっかえるほどです。
この場合どうしたら!?

農家さんに問い合わせると、春の気配を感じるとどうしても芽が出てきてしまうということでした。
そのまま育てて大丈夫ですが、最初は説明書の手順通りに涼しい環境で根を落ち着かせるのが望ましいそう。
そこで遮光袋をかぶせて家の中では一番涼しい部屋に移動。

と言っても、そのころの関東はすでに気温が20度ほどには達しています。
根を落ち着かせるのに最適な環境ではなかったかもしれませんが、このまま育てていくことにします。

収穫期のアスパラガスはさほど手がかからず、あとは1週間に1回程度、水をあげればいいそうです。
短気なだけでなく面倒くさがりの私でも、これなら続けられそう…。

3.すぐに収穫できた!

4月30日、到着時に成長していたうちの2本が収穫目安の27㎝を超えていたので初収穫です!
到着から2日、驚きの早さ(笑)
Spargel

ただ、初日の開封時や1日1度成長を確認していたためか、ほんのりですが緑がかっているようにも見えます。
ホワイトアスパラガスは繊細な野菜で、光を浴びるとすぐに色づいてしまうのですよね。
なんでも、日光だけでなく蛍光灯でも同じだとか?
私も直射日光に当てることはなく、日没の頃に部屋が薄暗くなってから開けていたのですが、それでも感光(というのか?)していたようです。
Spargel
ペットボトルは比較用(笑) くねくねしているけど立派に育ちました。
売り物ならばグレードダウンというところですが、この程度なら自宅消費する分には問題ありません。
早速、調理。
最初はオーソドックスに茹でてバターでいただきました。
多少緑がかっても、味はちゃんとホワイトアスパラガス。初物を堪能しました。
Spargel
新鮮で風味豊かなので、シンプルにいただくのが一番!
次の芽も出てきているので、翌日からは真っ暗になってからスマホのライトのみで成長確認・収穫をすることに。
Spargel
しかし暗闇の中で見ると、不思議な生き物感がありますね…ニョロニョロか?という…(笑)

4.その後の収穫と食べ方いろいろ

5月2日にはまた3本収穫。
その後も気温の高い日が続いたせいか、次々に伸びてきて順調に収穫できています。

5月18日現在、1日で収穫できるのは2~3本。
太さや形は市場に出回るものに比べると見劣りはするかもしれませんが、味は充分おいしいです。
せっかく頻繁に食べられるのだから、と、様々な食べ方を試しています。
Spargel
邪道かな?と思うような食べ方も試してみる。
先日は思いつきでチヂミに入れてみましたが、これもなかなかのヒット。
切った生のものを混ぜてそのまま焼きました。
少しシャキシャキ感が残ってよい感じ(シュパーゲルの硬さには好みがありますが、私は歯ごたえの残るものが好きです)

また、ゆで汁を使ったリゾットは間違いのない味。
シュパーゲルはいい出汁が取れるので、今度は炊き込みご飯にしてもいいかも。
Spargel
見た目は茶色くなってしまったけど、おいしくできました。
ちなみに、新鮮なシュパーゲルは生でも食べることができ、ウリのようなみずみずしさです。
加熱した方が甘みは出ますが、フレッシュな風味や歯ごたえもなかなかですよ。
漬物にする方もいるようです。

このまま育てていくと6月後半までは収穫できるそうなので、まだまだ楽しめそう。
毎日の生育過程はTwitterのハッシュタグ #シュパーゲル栽培記 で公開しているので、ご興味ある方はご覧ください!

【関連記事】
春限定!野菜の王様シュパーゲルを中欧から持ち帰るには?
※2020年現在、生の状態で持ち帰ることはできませんが、その現状を踏まえた持ち帰り方は後日アップ予定です。


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