ウィーンの交通機関を乗りこなそう【その3 地下鉄とバス】
地下鉄U4、シュタットパーク駅。 |
ウィーンの交通機関をまとめたこのシリーズ、前回は「市電の路線と停留所」についてお届けしました。
今回は地下鉄とバスをご紹介します。乗り方や切符については「その1 乗車券の買い方と乗り方」をご参照ください。
■目次■
◆地下鉄の全路線
◇U1(赤)
◇U2(紫)
◇U3(オレンジ)
◇U4(緑)
◇U6(茶)
◆主な地下鉄駅
◇Stephansplaz(シュテファンスプラツ)
◇Karlsplatz(カールスプラッツ)
◇Schottentor(ショッテントーア)
◇Landstraße - Wien Mitte(ラントシュトラーセ・ウィーン ミッテ)
◇Hauptbahnhof, Südtiroler Platz(ハウプトバーンホフ、ズュートチローラープラッツ)
◇Westbahnhof(ヴェストバーンホフ)
◆バス
◇38Aはウィーンの森を満喫できる路線
地下鉄はドイツ語でU-Bahn。
路線番号はU1など頭に「U」がつき、駅への入り口には青地に白の「U」マークが掲げられています。
ウィーンではU1からU6まで5本(U5 はまだ完成していません)、
路線にはそれぞれ決められた色があり、その色で駅や路線図に表示されています。
プラーター公園の最寄りPraterstern(プラーターシュテルン)を通るので
観光で行かれる方も利用する機会が多い路線です。
2017年に市内南部のOberlaa(オーバーラー)まで延長し、
気軽に温泉施設「テルメ・ウィーン」に訪れることができるようになりました。
ドナウ川を渡ると市内北東部Seestadt(ゼーシュタット)まで伸びている路線です。
中心部を横切るので、観光客の利用も多い路線です。
ビールで有名なOttakring(オッタークリンク)から
ウィーン西駅、フォルクス劇場、シュテファン広場、ウィーン・ミッテ駅を通り、
市内東部のSimmering(シンメリンク)まで至ります。
庶民のショッピングストリート、マリアヒルファー通りもこの沿線です。
北はHeiligenstadt(ハイリゲンシュタット)からドナウ運河沿いを東に、
市立公園付近でカーブを描いた先はウィーン川に沿って走ります。
駅舎は世紀末の雰囲気を遺しているのですが、沿線、車内の治安には少々難あり。
市内のほかの路線と比べてあまり雰囲気もよくないので
夜、特に女性1人での利用はおすすめしません。
沿線にはウィーン西駅やフォルクスオーパーがありますが中心部は通過しません。
旧市街付近からフォルクスオーパーに行く場合は市電を使うのがベストです。
シュテファン広場の真下にある駅で、U1とU3が乗り入れています。
「Stephansplaz」と書かれた出口から地上に出ると、目の前が大聖堂という圧巻の眺めです。
グラーベンやケルントナー通り側にも出入口があります。
U1、U2、U4が乗り入れ、地下鉄駅としてはかなり構内が広いです。
南側に出ればカールス広場、北側は国立歌劇場に繋がっていますので
出口の表示をよく確認してください。
「Oper」(国立歌劇場)の表示がある出口のエスカレーター手前には
ワルツの流れる劇場風の「オペラトイレ」(€0.90)があります。
また、カールス広場側に19世紀末に建てられた駅舎は
対になった片方はカフェ、片方はオットー・ワーグナーのパビリオンとなっています。
地下鉄はU2のみですが、ここからウィーンの北側エリアに伸びる多くの市電に乗り換えできます。
地下鉄はU3、U4が通っています。
U1が通る、ウィーン中央駅(ハウプトバーンホフ)の最寄り駅です。
近郊列車はもちろん、多くの国際列車、空港行きのS-Bahn、Railjet、CATに乗り換え可能です。
また、駅前のバスターミナルは近郊の街まで行く路線も多く停まります。
狭いエリアなので、間違えても遠くまで連れていかれることなく安心ですね。
ただし、この3つは日曜と祝日には運行していませんのでご注意ください。
どのルートを通るかは、ウィーン市交通局の路線図City-Planが見やすく、おすすめです。
Schottentor(ショッテントーア)を起点に王宮前、グラーベンを横切り、
シュテファン広場を過ぎるとHohermarkt(ホーアーマルクト)を通って再びショッテントーアに至ります。
アルベルティーナ広場、グラーベンをまたぎ、ローテントゥルム通りを抜けると
Schwedenplatz(シュヴェーデンプラッツ)まで至る路線です。
カーレンベルク、レオポルズベルクなどの丘の上まで登る路線です。
丘の上からの絶景を眺めたり、ウィーンの森のハイキングを楽しむことができます。
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市電に引き続き、地下鉄、バスの路線についてご紹介しました。
これらを組み合わせれば、自由にウィーンの観光スポットを巡ることができますよ。
また別の機会に、公共の交通機関を使って巡る観光ルートなどをまとめたいと思いますので、お楽しみに!
◆地下鉄の全路線
地下鉄駅の入り口。 |
路線番号はU1など頭に「U」がつき、駅への入り口には青地に白の「U」マークが掲げられています。
ウィーンではU1からU6まで5本(U5 はまだ完成していません)、
路線にはそれぞれ決められた色があり、その色で駅や路線図に表示されています。
◇U1(赤)
中央駅やKarlsplatz(カールスプラッツ)、シュテファン広場、プラーター公園の最寄りPraterstern(プラーターシュテルン)を通るので
観光で行かれる方も利用する機会が多い路線です。
U1のオーバーラー駅。 |
気軽に温泉施設「テルメ・ウィーン」に訪れることができるようになりました。
◇U2(紫)
カールスプラッツを起点に、市庁舎、Schottentor(ショッテントーア)を通りドナウ川を渡ると市内北東部Seestadt(ゼーシュタット)まで伸びている路線です。
◇U3(オレンジ)
U3フォルクステアター駅。 |
ビールで有名なOttakring(オッタークリンク)から
ウィーン西駅、フォルクス劇場、シュテファン広場、ウィーン・ミッテ駅を通り、
市内東部のSimmering(シンメリンク)まで至ります。
庶民のショッピングストリート、マリアヒルファー通りもこの沿線です。
U3 シュトゥーベントーア駅。中世にウィーンを囲んでいた市壁が構内に遺る。 |
◇U4(緑)
19世紀末に開業した都市鉄道の路線を引き継ぎ、大部分が天井のない掘割を通っています。
駅はオットー・ワーグナーのデザインで、駅舎やホームにも情緒がある路線です。
歴史を感じさせるU4の駅。 |
市立公園付近でカーブを描いた先はウィーン川に沿って走ります。
中心部から行くならHütteldorf(ヒュッテルドルフ)方面に乗ってください。
反対の終点ハイリゲンシュタットは、ベートーヴェンゆかりのエリアです。
◇U6(茶)
U4同様に元は都市鉄道の線路で、こちらは多くの部分が高架を走っています。駅舎は世紀末の雰囲気を遺しているのですが、沿線、車内の治安には少々難あり。
市内のほかの路線と比べてあまり雰囲気もよくないので
夜、特に女性1人での利用はおすすめしません。
ヴェーリンガーシュトラーセ駅はフォルクスオーパーの最寄り。横に市電停留所もある。 |
旧市街付近からフォルクスオーパーに行く場合は市電を使うのがベストです。
◆主な地下鉄駅
◇Stephansplaz(シュテファンスプラツ)
シュテファンスプラッツ駅構内。 |
「Stephansplaz」と書かれた出口から地上に出ると、目の前が大聖堂という圧巻の眺めです。
グラーベンやケルントナー通り側にも出入口があります。
◇Karlsplatz(カールスプラッツ)
カールスプラッツ駅構内。カラーのラインが路線ごとのホームへ導く。 |
南側に出ればカールス広場、北側は国立歌劇場に繋がっていますので
出口の表示をよく確認してください。
「Oper」(国立歌劇場)の表示がある出口のエスカレーター手前には
ワルツの流れる劇場風の「オペラトイレ」(€0.90)があります。
2つ向き合ったユーゲントシュティールの駅舎。 |
対になった片方はカフェ、片方はオットー・ワーグナーのパビリオンとなっています。
◇Schottentor(ショッテントーア)
リンク通りの北側に位置する駅。地下鉄はU2のみですが、ここからウィーンの北側エリアに伸びる多くの市電に乗り換えできます。
◇Landstraße - Wien Mitte(ラントシュトラーセ・ウィーン ミッテ)
空港行きの近郊列車S-BahnやCAT(シティ・エアポート・トレイン)に乗り換えられる駅です。地下鉄はU3、U4が通っています。
◇Hauptbahnhof, Südtiroler Platz(ハウプトバーンホフ、ズュートチローラープラッツ)
中央駅の地下にあるホーム。 |
近郊列車はもちろん、多くの国際列車、空港行きのS-Bahn、Railjet、CATに乗り換え可能です。
また、駅前のバスターミナルは近郊の街まで行く路線も多く停まります。
◇Westbahnhof(ヴェストバーンホフ)
地下鉄ヴェストバーンホフの地上部分。 |
ウィーン西駅の最寄りで、地下鉄はU3、U6が乗り入れています。
◆バス
主な観光地のほとんどは市電と地下鉄があれば回れますが、バスも覚えておくと便利です。
バスの路線名は1Aなど、後ろに「A」がつきます。
バスの路線名は1Aなど、後ろに「A」がつきます。
ウィーン市内を走るバス車内。 |
◇旧市街の中に走る3路線、1A~3A
旧市街の中には3路線が走っており、すべてシュテファン広場とリンクの間を周回しています。狭いエリアなので、間違えても遠くまで連れていかれることなく安心ですね。
ただし、この3つは日曜と祝日には運行していませんのでご注意ください。
どのルートを通るかは、ウィーン市交通局の路線図City-Planが見やすく、おすすめです。
・1A
旧市街の西側エリアを周る路線です。Schottentor(ショッテントーア)を起点に王宮前、グラーベンを横切り、
シュテファン広場を過ぎるとHohermarkt(ホーアーマルクト)を通って再びショッテントーアに至ります。
・2A
Schwarzenbergplatz(シュヴァルツェンベルクプラッツ)から旧市街を南北に走ります。アルベルティーナ広場、グラーベンをまたぎ、ローテントゥルム通りを抜けると
Schwedenplatz(シュヴェーデンプラッツ)まで至る路線です。
・3A
リンク東側のStubentor(シュトゥーベントーア)から、北西のShottenring(ショッテンリンク)を繋ぎます。バス停は半月型の標識が目印。 |
◇38Aはウィーンの森を満喫できる路線
U4の終点ハイリゲンシュタットからホイリゲ街グリンツィングを通り、カーレンベルク、レオポルズベルクなどの丘の上まで登る路線です。
丘の上からの絶景を眺めたり、ウィーンの森のハイキングを楽しむことができます。
カーレンベルクから望んだウィーン。ここまで公共の交通機関だけで行くことが可能。 |
市電に引き続き、地下鉄、バスの路線についてご紹介しました。
これらを組み合わせれば、自由にウィーンの観光スポットを巡ることができますよ。
また別の機会に、公共の交通機関を使って巡る観光ルートなどをまとめたいと思いますので、お楽しみに!
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