「この時期のウィーンには何着ていけばいいですか?」にお答えします

旅の服装

GWや夏休みにオーストリア旅行を計画している方も多いでしょう。
連休前などに頻繁に質問されるのが、「この時期はどういう服装がいいのでしょうか?」ということです。

正~~~直、聞かれるたびに「私が知りたい…」と思うのですがw(理由は後述)
みんなそこが知りたいよね、わかる。
…ということで、今回は主にウィーンの気候と服装について、具体的な経験も交えてお伝えします!

目次
1.いつも幅広い気温に対応できるように!
2.天気予報はあてにならない?
3.具体的にはどうすれば…
4.季節ごとの気候

1.いつも幅広い気温に対応できるように!


とにかく「重ね着」です!
どの季節においても、ひと言で説明するとそれに尽きます。

持っていく服も、幅広い気温に対応できるようにしておくことが肝心です。

以前のブログにも書きましたが、4月に朝の気温が6度で、その日の最高気温が25度、という日もありました。
長袖シャツ+カーディガン+中綿のジャケットで出かけましたが、朝は寒すぎるし昼は上着が邪魔に…。
薄手の上着の必要性を痛感しましたね…。
それも別段、珍しいことでもないのです。
4月中旬のウィーン、お昼前のイースターマーケットにて。この日は最高気温が10度台半ばでした。
多くのガイドブックや旅行情報サイトにも平均値などは紹介されていますが、その年によってはもちろん、その日によっても全然違います。

日本でも、たとえば春に昨日は温かだったのに今日は冬並みの寒さ、なんていう日もあるかと思いますが、オーストリアではそれよりも極端な差が出ることも珍しくありません。
25度程度の陽気が数日続いた直後、最低気温が0度で最高気温も一桁、というのが個人的に経験した最大の差だったか…(5月の話です)
内陸性の気候だったり、ウィーンは盆地という立地だったり、それ以外の土地はほぼ山というお国柄のせいもあるのかも。

真夏でも10度台という日もあれば、暑い日は40度を超える、そういう場所に「この時期はこういう服装で」とピンポイントでアドバイスできないのがわかっていただけますでしょうか…。

2.天気予報はあてにならない?

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9月下旬のウィーン、ブルク庭園。この日、予報は雨でした。
天気予報も、日本よりも精度が高くないように思います。
あくまで実感としての話ですし、日本より読むのが難しいなどの理由があるのかはわかりませんが。
1日のうちにもコロコロと変わりやすいせいもあるのかもしれません。
複数の天気予報サイトで内容がバラバラということもあるため、私はいくつか見比べてみることにしています。

あと1週間や10日ほどで出発という時にその日の気温を見て、それに合わせても当日は全然違う、ということはもちろんですが、週間予報もあまりあてにはなりません。
10月の旅行で、1週間後は20度近くなる予報と見ていたのが、いざ行ってみると旅行中10度を上回る日がなかった…という経験もありました。

ですから、どんなに暖かい予報の場合でも、上着は持っていくほうが無難です。
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プラーターのオクトーバーフェストWiener Wiesn-Festにて。10月上旬でも気温が一桁で、パフォーマーと客席から上がってきた飛び入りの方々とで季節感がバグってる…。

また、気温が同じでも日光の有無や風、雨などにより体感は変わりますね。
冬などは、日本に比べてはるかに太陽の力が弱弱しく、日なたにいても温かさを感じられません。
気温は同じでも東京よりウィーンのほうが寒いと感じられることも多かったです(底冷えという点では、以前住んでいた京都にも似ていると思いましたが)
カーレンベルクおろしなのかなんなのか(勝手に命名)、冷たい風の吹く日もよくありました。
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12月のウィーン。正午近くで太陽はこんなに低い位置に。

3.具体的にはどうすれば…

旅行はできるだけ身軽に行きたいですよね。
幸いにして日本は、軽くて薄い上着も入手しやすいですし、そうしたものを活用することをおすすめします。

また、雨はしとしと降り続くようなことは稀ですが、ザっと降られることはよくあります。
よく、ヨーロッパの人は傘をささないと言われますが、さすまでもないレベルの雨が多いように思います。
と言ってもザアザア降ることはもちろんあり、そういうときは地元民だってさしてますが。
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小雨の降った日。傘をさしている人は少数派。
現地で買いたい傘があるというのでなければ、折り畳み傘を日本から持っていきましょう。
(あちらのものは大きくてかさばるし、お店が締まっている時間が長く、コンビニもないので降ってから調達は難しいです)

個人的には、撥水加工された薄手のフード付きパーカーなどが1枚あると、雨風対策に便利だと思っています。
風の有無でも体感は大きく変わるので。

それと、ショールなども重宝しますね。
寒い時は肩にかけたり、首に巻いたり。それだけで温かさはかなり違います。
逆に日差しの強い日など、ちょっとした日よけにもなることもありますし。

4.季節ごとの気候

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中欧の春と言えば、一面に広がる菜の花畑! これはウィーンより東のエリアへ向かうバスの車窓から。
季節でも日によって大きく変わることがありますが、そうは言っても目安が知りたい方のために…。

4~6月頃なら、おおむね10~25度くらいまでの幅で考えておけばいいかと思っています。
幅ありすぎやろと思われるかもしれませんが、内陸の気候を甘く見てはいけません…。
半袖シャツと薄手の長袖、薄手のパーカーやカーディガン、できるだけ重ねて着られるものをメインに持っていくのがベストかな、と。
7~8月も服装は同じようなイメージですが、40度まで上がる可能性があることは想定しておいたほうがいいですね…。
ですが8月後半になると「夏は終わった…」という雰囲気。

9~10月も気温としては4~6月と同じ程度が目安になりますが、こちらは比較的雨が多い季節。
前述したように一桁台で「え、もう冬?」みたいな日もあります。
運がよければ暖かく、晴れると黄葉が素晴らしいので、個人的には好きな季節です。
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クリスマスマーケット巡りをするなら、しっかり防寒!
11~12月はどんよりし、寒い日が多くなります。
日本の冬のようなスッキリした晴れの日はあまりないという印象です。
また、この季節に行かれる方は、クリスマスマーケットが目当てという方も多いでしょう。
ウィーンだと盆地性の気候と石造りの街は足から冷えてきますし、外を歩き回る時は防寒した方がいいのですが、屋内はがっつり暖房が効いています。
ですから、この季節でもやっぱり「重ね着で…」ということになります。

インナーには、室内でかいた汗で冷えないよう、速乾性の高いものを。
また、首元や手首足首、頭から体温が奪われますので、帽子やマフラー、手袋は必須です。忘れると泣きます。
靴底が薄いと、石畳の硬さと冷たさのダブルパンチで歩くのが嫌になるのでご注意ください。
雪は、ウィーンの街中だけならそこまで多く積もることは多くないのですが、降る可能性のある時期なら滑りにくいものがいいですね。
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2017年の大晦日、フォルクスオーパー。この日気温はは10度にまで上がり、ぽかぽか陽気でした。
1~2月はとにかく寒いです。
稀に二桁気温となる日もありますが、基本的にはマイナス~一桁と考えて間違いないです。
私は寒がりなので、数歩歩くごとにカフェに飛び込みたくなります(でもそれくらいカフェがあるのがウィーンのいいところ……)
外を出歩くなら12月頃と同じアドバイスになりますが、この時期に行くなら屋内メインの観光になる場合がほとんどかと思いますので、上着を温かいものに、中に着るものも着脱可能なカーディガンなどで対応してください。

3月は季節の変わり目すぎてなんとも言えないのですが、まだまだ雪が降るくらいの日もあるかと思えば、春爛漫の陽気になることもあります。
日本でもそうですが特に気候の読めない時期なので、お気をつけください。

余談ですが、オーストリアの建物にはクーラーがない場合が非常に多いです。
カフェやホテルでさえも…。
冬ならどこでも暖房はしっかり効いているので、寒くても逃げ込む場所には困りませんが、夏はそうはいきません。
宿探しの時は、設備を充分にご確認ください。

ちなみに、真冬だとそんな心配もないのですが、中途半端な季節で肌寒い日、暖房をつけてもらえないこともあります!
集中管理されていることも多く、大元が切られていると部屋で勝手につけたりできません。
あまりそのことに言及する人を見かけないのですが、私は秋の滞在で一番泣きたくなったのがそれです。
現地の人は寒さに強いのか、暖房をつけるタイミングが私からするとめちゃくちゃ遅いのです。
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以前滞在したアパートメントタイプの宿。このようにクーラーがなく、扇風機のみのところも少なくありません。ちなみに、たいていは窓に網戸もありません。
一般的に、ベストシーズンと言われるのは6月です。
それも必ずしも毎年よい気候とは限りませんが、私も今年は5~6月に行くので、気候がよいことを祈っているところです!

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