ハプスブルク家ゆかりの古城、トラッツベルク城へ
チロルで最も美しい城、と称されるトラッツベルク城。
現在もハプスブルク家の子孫であるエンツェンベルク伯爵一家が居住していますが、城の一部は一般公開されています。
城内で借りられるオーディオガイドに日本語が用意されており、英語やドイツ語が苦手でも訪れやすい場所。
行き方もそう難しいわけでもないのですが、ガイドブックでは片隅でちょびっと触れている程度なのですよね。
行ってみたいという方の後押しになれたらと思い、行き方などを詳しく解説します!
目次
1.トラッツベルク城とは
2.城への行き方
3.城内部はガイドツアーで
1.トラッツベルク城とは
城内の出窓からの眺め。山の中腹にあるため眺めも最高! |
1492年までは皇帝が所有していたこの城は、一度火事で焼けております。
マクシミリアン1世には再建のための資金がなかったため、銀鉱山で富を築いたテンツェル兄弟と城を交換。
1500年に再建された後も、狩猟のためによく訪れていたとか。
現在も後期ゴシック様式の建築や15~16世紀の家具調度品、ルネサンス様式の内装が、素晴らしい状態で保存されています。
繊細な彫刻が施された女王の間にある小部屋。 |
ガイドツアーで回ると緻密な装飾のひとつひとつをじっくり…とはいきませんので、写真に収められるのはとてもありがたいです。
Schloss Tratzberg/トラッツベルク城
【住所】6200 Jenbach
【電話】+43 5242 63566
【オープン時間】3月末~11月初旬、10:00~16:00(7・8月は17:00まで)
※冬季は閉館
【公式サイト】トラッツベルク城(ドイツ語)
2.城への行き方
駐車場付近から見上げたトラッツベルク城。手前はミニトレイン。 |
チロル州の州都インスブルックからは20~30分程度、ザルツブルクからは約1時間半。
(余談ですが、ここまで来たなら蒸気機関車に乗って、南のツィラータールや北に数キロ行った先のアッヘン湖に行くのもおすすめです)
駅にはコインロッカーもあるので、移動の途中で荷物を置いて立ち寄ることもできますよ。
イェンバッハ駅のバス停。 |
トラッツベルク城は駅から見て西、線路に対して北側にありますが、バスターミナルは駅の南側なのでお間違いなきよう…。
私のような方向音痴な人のために書き添えておきますとw、駅の北側にあるのはアッヘンゼー鉄道の乗り場なので、地下道を通るときはその逆と覚えておきましょう。
(ただし、コインロッカーはアッヘンゼー鉄道側のホームにあります)
上記地図のピンがバス停の場所。
バスに乗ったら、運転手に行先を告げ(シュロス・トラッツベルクでOK)、切符を購入。
本数は1時間に1本程度、15分ほどで城の麓に着きます。
(ÖBBやPOSTBUSのサイトから、時刻表検索ができます。土日は特に本数が少ないのでご注意!)
トラッツベルク城最寄りのバス停。ここを右方向に進みます。 |
坂道を少し歩くと、駐車場に着きます。
城への案内板。舗装された緩やかな道と、舗装されていない山道があり(ベビーカー押して歩く人もいるんでしょうか…) |
気持ちいい森の中なので、インドア派の私でも問題なく登れました。
足に自信がない方は、片道€1.5のミニトレインに乗ればラクラクです。
舗装されていない道を行くと、途中にこんな建物も。雰囲気があります! |
ミニトレイン(下り)からの眺め。これはこれで気持ちいい♪ |
3.城内部はガイドツアーで
入って左に売店がある。奥にフェンスが見えるところが、ガイドツアーの入り口。 |
グループで回るツアー形式ですが、日本語のオーディオガイドもあり。城主がゲストを案内するという体で語られ、なかなかユニークです。
もし英語やドイツ語ができるなら、付き添うガイドさんも快く質問に答えてくれますよ。
ハプスブルクの間に描かれた皇帝マクシミリアン1世と、その2人の妻。 |
ほかの部屋も、当時のオリジナルの家具、柱や扉の装飾が圧巻です。
装飾が見事な中庭。 |
美しい内装も必見。左はトイレです! |
所要時間は1時間ほどですが、あっという間に過ぎてしまいます。
今年(2019年)はマクシミリアン1世の没後500年。
彼の愛した美しい城を訪ね、往時に思いを馳せてみるのはいかがでしょう。
【公式サイト】
トラッツベルク城(日本語)
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