年末年始の旅行!ウィーンの過ごし方【2019/2020最新】

Silvester

オーストリアではクリスマスマーケットで賑わう時期ですが、旅行に行けるのは年末年始だけ、という方も少なくないですよね。
クリスマスマーケット行きたかったけど間に合わない…という方に朗報!
ウィーンでは年末年始にも開催しているマーケットがいくつかあるのです。

今回は、そんなマーケット情報も交え、ウィーンの年末年始のイベントや過ごし方についてまとめました。

◆目次◆
1.年末年始のマーケット
2.街中で購入できる「縁起物」
3.大晦日の過ごし方
4. 交通情報と気をつけておくこと

1.年末年始のマーケット

Silvester
豚のカップが並ぶシルヴェスターマルクト
市庁舎前をはじめ、複数のクリスマスマーケットが同じ会場でSylvester(大晦日・年越しの意)のマーケットとなります。
商品こそ一部変わる場合もありますが、プンシュやグリューワイン、屋台グルメなどは充分楽しめますよ。

2019~2020年シルヴェスターマルクトの開催情報は以下のとおり。

●Silvestermarkt am Wiener Rathausplatz/ウィーン市庁舎前

Silvester

市庁舎前に広がるウィーンで最大のクリスマスマーケットは26日まで。その後、年末年始仕様に模様替えして元日まで開催されます。
マグカップも豚やきのこなどの新年の縁起物モチーフに。

市庁舎の建物前のスペースは広めにとられ、大晦日にはここでコンサートやカウントダウン。年が明け、セクト(スパークリングワイン)で乾杯したら、ワルツを踊りだすところはさすがウィーンです。
さらに元日には、ここでウィーンフィルのニューイヤーコンサートをライブ中継で見ることができますよ。
Silvester
屋台グルメに舌鼓を打ちつつニューイヤーコンサートを堪能。
また、併設のスケートリンクは1月6日までオープンしています。

日時
マーケット:2019年12月29日 11:00~22:00、30日 11:00~20:00、31日 11:00~翌2時、2020年1月1日 10:00~17:00
スケートリンク:2019年11月15日~2020年1月6日(大晦日は休み)10:00~22:00

●Neujahrsmarkt Schloss Schönbrunn/シェーンブルン宮殿

Silvester

26日までのクリスマスマーケットの後、少し屋台の数を減らしますが継続してマーケットを開催。
マグカップはクリスマスと同じモノトーンのものです。

日時
2019年12月27日~2020年1月5日 10:00~18:00

●Silvester/Neujahrsdorf Maria-Theresien-Platz/マリア・テレジア広場

Silvester

美術史美術館と自然史博物館の間の広場はクリスマスからそのまま継続したマーケット。
記念撮影スポットなどもあり、賑わいます。

日時
2019年12月27日~30日 11:00~19:00、31日 11:00~18:00、2020年1月1日~6日 11:00~19:00

●Silvestermarkt Schloss Belvedere/ベルヴェデーレ宮殿

Silvester

宮殿の南側で開催されるクリスマスマーケットも、そのまま年末まで続きます。
池の対岸からの眺めも美しくておすすめです。

日時
2019年11月22日~12月30日 11:00~19:00、31日 11:00~18:00

●Wintermarkt am Riesenradplatz/プラーター公園 大観覧車前広場

Silvester

大観覧車の麓のウィンターマーケットで、内容はクリスマスから変わりません。
ここも人気の年越しスポット。大勢の人が押しかけ、方々から花火が打ち上げられます。遊園地になっているので周辺も賑やかです。

日時
2019年11月16日~2020年1月6日 12:00~22:00(土日曜・祝日11:00~、12月31日~翌2:00)

2.街中で購入できる「縁起物」

Silvester

オーストリアでは、新年に家族や身近な人に縁起物を贈る習慣があるそう。
そのためクリスマスが終わると通りや駅の周辺、交差点などいたるところに専用の露天が出現。
縁起物とは、幸運をもたらすという蹄鉄や、子宝や財産に恵まれると言われる豚のほか、四つ葉のクローバー、テントウムシ、煙突掃除人、キノコ、コインなど。
お財布に入りそうなミニサイズのものから、マグネットなど使えるもの、陶器やガラスで飾っておけるようなものまであります。
Silvester

中には、豚の被り物まで!
これは大晦日にかぶって年越しするという人が多いようです。

3.大晦日の過ごし方

Silvester
大晦日の夜、人でごった返す旧市街。
大晦日は仲間とともにワイワイと過ごすのが、オーストリア流。

旧市街の広い範囲がSilvesterpfad(シルヴェスター通り)というイベント会場になり、いつもは落ち着いている街も、この日ばかりは大騒ぎです。
シュテファン広場をはじめ、アム・ホーフやフライウングなどの広場に設置されたステージではライブ演奏も。
そうした広場やプラーター遊園地、市庁舎前では賑やかにカウントダウンを楽しめます。
日が暮れる頃には交通規制されるので、通りにまで人があふれます。

年が明けたらワルツ、という国なので、日中には観光客向けにワルツ講習が開催されることも。
ちょっと踊れるようになると、なお楽しめそう!
Silvester
シュテファン広場のステージ。プンシュ屋台も出ています。

普段は禁止されている打ち上げ花火なども解禁され、ここぞとばかりに打ち上げられます。
見晴らしのいい場所に行くことができるなら、そこから街中の花火を眺めるのも素敵ですね。
ただ、街はずれの丘の上まで行くバスなどは深夜には運行しませんのでご注意を。
Silvester
フォルクスオーパー、大晦日の「こうもり」(幕間に撮影)
また、ウィーンでこの日に欠かせないものがもう一つ。ヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ「こうもり」です。
大晦日が舞台の喜劇で、フォルクスオーパーはもちろん、国立歌劇場でもこの日に上演するのがお約束。
国立歌劇場では、横のヘルベルト・フォン・カラヤン広場でライブビューイングも鑑賞できます。
Silvester
国立歌劇場の「こうもり」ライブビューイングの様子。

4.交通情報と気をつけておくこと

Silvester
大晦日のオペラ座前停留所にて、大晦日の規制情報が流れています。
この日は地下鉄全線をはじめ終夜運転する路線も複数あるので、中心部から離れた場所に宿泊する場合でも、その沿線の駅近くにしておけば遅くなっても安心です。
11月現在、今年の情報はまだ出ていませんが、去年のページを参考にご覧ください。

リンク通りの一部(オペラ座~市庁舎前付近)は年越しの前後数時間に交通規制されるので、交通情報をチェックしておきましょう。
たとえば市電の1、2、D、71などは要注意です。
また、地下鉄U1、U3も大晦日22時頃から年明けまでシュテファンスプラッツ駅には停車しないなど、変則的です。
Silvester
ショッテントーアの停留所にて。深夜は15分おきに運行。
ウィーン旧市街は、かつてはどこから爆竹が飛んでくるかわからないので大晦日に近づくべきではないと言われていましたが、近年は爆竹が禁止されているそう。
ただし酔って浮かれた人々でごった返していますし、普段よりはるかに危険な場所には違いありません。
もちろんスリなどのリスクも倍増するので、人の集まる場所で年越しを考えている方はお気をつけください。
汚れたら困る服では近づかないほうが無難かも…。

旧市街から離れた住宅街でも、花火はあちこちから上がりますし、爆竹にも要注意。

身の回りにはいつも以上に注意して、楽しい年末年始をお過ごしくださいね!

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