【オーストリア旅行】工事の多い季節に気をつけておくべきことは?
今年は5月下旬から6月にかけて、約1か月オーストリア(+ イタリア数日)を旅してきました。
昔からベストシーズン、と言われる季節です。
晴天の日が多い! 昼が長い! 暖かい!
…ということは、そう、工 事 三 昧 !
それをつくづく実感した旅でした。
冬は日も短くて極寒、積雪のあるエリアも多いので夏に一気にやってしまうんでしょう。
それにこちらは6月が「年度末」ということもあるのかなと思います。
どんな影響があるか、備えておけることはあるのか、ということについて私の経験をふまえてまとめました。
建物などは長期での工事もありますし、夏以外の季節でも参考にしていただけるかと思います。
◆目次◆
1. 市内交通のルートが変わる
2. 長距離列車の場合
3. 入場できないことも
4. イベントは準備期間にも注意
1. 市内交通のルートが変わる
道路工事のため、このバス停は閉鎖。近くの路地に臨時バス停が設けられていました。 |
歩き疲れたときなどに重宝している旧市街とその外周のリンク通りをつなぐ3路線のバスも、移動しているバス停が多々。
今回、私にとって一番影響が大きかったのは地下鉄U4のPilgramgasse(ピルグラムガッセ)駅です。
※上記リンク先はGoogleマップ、ピルグラムガッセ駅前のバス停留所
工事のお知らせがある前に、ここが最寄りの宿を5泊も取っちゃったんですよ、よりによってキャンセル不可のプランで…。
もっとも、ここは2019年2月から2020年1月末まで閉鎖の予定ですから、季節の問題でもないのですが。
でもU4って普段はめちゃくちゃ便利な路線なんですよね。
北はハイリゲンシュタットから、ドナウ運河沿いに進んでウィーン川に沿ってカーブし、市立公園、カールスプラッツ、ナッシュマルクトやシェーンブルンも最寄り。
市内で最も頼りにする路線と言っても過言ではなく。
ほとんどの駅舎が19世紀の美しい建築で、大好きな路線でもあります。
カールスプラッツ(オペラ座前)やマリアヒルファー通り、中央駅へはバスでも行けるのですが、U4さえ使えていたなら乗り換えが楽だった場所へ行くときは手間が増えて難儀しました。
工事中のピルグラムガッセ駅、地下鉄車内から撮影 |
この間には、人気の市場ナッシュマルクトの最寄りKettenbrückengasse(ケッテンブリュッケンガッセ)があるほか、レンゲンフェルトガッセはU6との接続駅でもあります。
お手ごろの宿も多いので、このエリアに宿泊する方も少なくないと思いますが、この区間の代替手段はほぼバスのみ。
Margaretengürtel(マルガレーテンギュルテル)駅は、ベルヴェデーレの南側やウィーン中央駅を通る18系統、ウィーン西駅やウィーン中央墓地が沿線にある6系統の市電が利用できます。
マルガレーテンギュルテル駅は目の前に市電の停留所あり。 |
バスの場合、乗り方は難しくないのですが、一方通行が多いために往路と復路でバス停の場所がまったく別の場所にあることも多いので気をつけてください。
関連ページ: ウィーンの交通機関を乗りこなそう【その1 乗車券の買い方と乗り方】
事前にわかっていればそのエリアを避けるなど対処のしようがあるのですが、告知がギリギリのことも少なくありません…。
工事に限らず事故やトラブルで当日変更となることもあるので、個人旅行の場合はそうした場合に備えておくのも大切ですね。
地下鉄については下記サイトにも工事の情報が掲載されていました。
ウィーン市観光局 - 公共交通機関(日本語)
また、「ウィーンの交通機関を乗りこなそう」の記事でもご紹介したウィーンの交通アプリでも、リアルタイムの変更内容を確認できます。
アプリの乗り換え案内画面。工事や迂回のお知らせがある場合は(!)のマークの部分をタップすると詳細が表示されます。 |
車内のアナウンスも、長々となにか言ってるなというときはたいてい迂回や運休などのお知らせです。
(乗り換えの案内が多くて長くなることもありますが、その場合は路線番号をひとつずつ区切ってのアナウンスなので、よく聞いていれば区別がつくはず)
一部区間だけ本来のルートを外れるだけの場合や、その次の停留所でストップしてしまうなどその時によって様々ですので、聞き取れなければ周りの人や運転士に尋ねてみてくださいね。
2. 長距離列車の場合
ウィーン中央駅に停車する夜行列車Nightjet。表示されているのは臨時の時刻。 |
結果的には迂回ルートも楽しめたのですが。
ひとつは、ウィーンからミラノの夜行列車Nightjet。
以前、アプリの不具合について記事にした件ですが、ほかにもいろいろあって。
本来なら南下してセメリンク鉄道を通るところ、そこが工事で不通となり、西部にぐるりと迂回するため2時間近くも出発が早まりました。
また、工事とはおそらく関係ないのですが車両に電気系統のトラブルがあり、電気がついたり消えたりで眠れないわ、水は出ないわ乗車中も散々!
トラブルのフルコースかな!という有様で…。
ちなみにこのセメリンク鉄道区間、その時期の昼行は途中駅で振替のバスに乗って移動ということになっていたようです。
オーストリア中部の山間を走るNightjetの車窓から。めったに通らないルートなのでこれはちょっとワクワクしました(笑)。 |
別の日には、チロル州のクーフシュタインを訪れた際、帰路がこれまた工事で片側が不通に。
上記のセメリンク鉄道もですが、数日ズレてたら当たらなかったのに見事に当たりまくって、これブログネタにしろってことね!? と理解しました(笑)。
事前にそのことはわかっていたものの、対処の方法がわかりにくくて不安に…。
詳しくは改めて記事にしますが、本来、直通のRailjetでウィーンまで帰れたはずのところ、ローカル線で一旦逆方向へ→臨時バス→臨時列車の3本立てとなりました。
ザルツブルク中央駅から出る臨時列車。車両もちょっと古いもの。 |
まぁ旅にトラブルはつきもの。ハラハラはするし面倒は増えるけど、経験としてはよかったなと思います。
電気系統のトラブルだけはちょっと許せないけど(笑)。
3. 入場できないこともある
教会の前がフェンスで覆われ、入ることができず。 |
宮殿や教会は季節を問わず修復作業などが行われていますが、夏にはいつにも増してあちこちで…。
今年のザルツブルクでは、訪れるたびに立ち寄っていた教会が工事でまったく立ち入ることができなかったほか、大聖堂もイベントの準備中で入口までしか入れず。
ただ、逆に夏季にしか開いていない場所、冬はお休みの観光列車なども多いので、そちらをメインに組めば悲しい思いは少なくてすむかもしれませんね(笑)。
では郊外なら大丈夫かと言えばそうとも限らず。
6月にウィーン近郊の地底湖ゼーグロッテに行った際、1か月間工事でお休みだよ!と言われたのは大変ショックでした…(なぜか受付は開いてた)。
くれぐれも、公式サイトは直前にチェックしましょう!
特にゼーグロッテのように、行くのに労力の必要な場所は…( ノД`)
4. イベントは準備期間にも注意
リンク通りに人があふれる6月のプライドパレード。当日は段階的に交通規制され、市電もこの区間は運休になります。奥に見えるのはパレード用の車両です。 |
野外コンサートにレインボープライド、フィルムフェスティバルなど、なにかとイベントが増える季節でもあります。
その準備の期間も建物の前にがっつりステージが組まれていたり、設営のために中まで入れなかったり、ということも。
イベント自体はとても楽しいですが、美しい景観を求めて行くと期待外れになってしまうこともあるんですよね。
夏に限ったことではないものの、お目当ての場所があるならその時期に催しがないか調べておくといいかもしれません(避けることはできなくても、心の準備として…)
調べるうちに、思いがけず興味深いお祭りに出会えることもあります。
ウィーン市庁舎前広場では年中様々な催しが。建物中央はイベントとは関係なく、現在行われている修復工事。 |
私の場合、今年は5月と6月のイベント目当てで日程を組んでいたら、後から後から行きたいお祭りが見つかって、嬉しい悲鳴!
おかげで滞在中は楽しく忙しい日々でした。
ヘトヘトにもなりましたけどね(笑)。
その体験記も後日まとめますので、お楽しみに!
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